感染防止対策室
感染防止対策室の紹介
昨今の医療情勢は、細分化・高度化により複雑になってきているため多様な感染症に注意を払わなければならない中、新型コロナ感染症の世界的流行を経験して、院内での感染対策の重要性がますます大きくなっています。
当院の理念「患者さんと共にチーム医療を行い、健康を守ることで社会に貢献します」に基づき、感染症から患者さんを守り、感染が拡大しないよう組織横断的に活動しています。
また、2011年に地域の感染症診療・院内感染対策の相互支援を目的として立ち上げた「寝屋川感染症ネットワーク」を活用し、感染対策向上加算1を算定する施設の役割として、保健所、病院、クリニックとの地域連携に貢献しています。
感染防止対策室の組織体制
当院は、大阪府内でも数少ない「日本感染症学会認定研修施設」です。
- 院長直下の組織
- 専従の感染管理認定看護師(CNIC)を配置
- 感染症・感染対策に関する専門的な知識を持った医師(感染症専門医・ICD)、看護師(CNIC)、
臨床検査技師、薬剤師、事務員で構成
感染防止対策室の主な活動内容
- 院内感染対策の発生を未然に防止する組織的な予防対策
- サーベイランス(感染症・薬剤耐性菌発生動向の監視)
- 院内感染対策マニュアルの作成・改訂
- 院内感染発生時の緊急対策
- 抗菌薬適正使用の推進
- 院内感染に関連する職員の健康管理
- 院内感染防止のために必要な職員教育
- コンサルテーション(感染症診療・院内感染対策に関する相談)
- 地域連携(病院、クリニック、保健所)
関連組織
- 院内感染対策委員会
病院長をはじめ、各部門の責任者と感染対策の知識を有する職員で構成され、院内感染対策の方針を決定する委員会です。委員会での決定事項は速やかに院内に伝達され、実施されます。 - 感染対策チーム(ICT)
医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師、事務員で構成され、院内感染対策の実行部隊です。
チームで院内ラウンドし、感染対策の質の向上を図っています。 - 抗菌薬適正チーム(AST)
医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師、事務員で構成され、抗菌薬適正使用推進に向けて活動しています。 - 感染制御センター
院内の全部署の職員から構成された組織です。直接患者さんと接することのない部門であっても感染対策に関する知識をつけ、それぞれができることに取り組んでいます。
また、委員会での決定事項を周知伝達する役割も担います。 - 看護部リンクナース委員会
病棟、外来、手術室など、看護師で構成された看護部の委員会です。看護技術における感染対策の知識と実践力を身に付け、質の向上を図るために連携し、継続した教育を行っています。
JANIS年報
全国平均に比べ当院は感染症検査を積極的に(4倍以上)行っているにもかかわらず、薬剤耐性菌の検出率は低く抑えられ、各種細菌の薬剤感受性動向(アンチバイオグラム)をみても、感染症治療を行ううえで難渋するような薬剤耐性はほとんどみられませんので、当院の院内感染対策および抗菌薬適正使用はうまくいっているのではないかと考えられます。今後も院内感染対策の活動を継続し、安心して入院できる院内環境の保持に努めていきたいと思います。
JANIS年報は、下記のリンクをご覧ください。
2022年(PDF)
2021年(PDF)
2020年(PDF)
2019年(PDF)
2018年(PDF)
2017年(PDF)
2016年(PDF)
院内感染対策指針
院内感染対策指針は、下記のリンクをご覧ください。 (PDF)
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