内科(膠原病)

特色

大阪複十字病院の内科には、大阪大学の呼吸器・免疫内科で研鑽を積んだ医師が在籍し、呼吸器疾患・自己免疫疾患の診療にあたっています。当科では関節リウマチ・膠原病・血管炎などの自己免疫疾患を主に診療していますが、特に肺非結核性抗酸菌症・間質性肺炎などの呼吸器疾患を合併した自己免疫疾患の診療に関しては、近隣の医療機関よりご紹介いただいております。また、他の医療機関で診断に至らなかった不明熱の患者さんの診療にも力を注いでいます。

主な対象疾患

関節リウマチ

自分の体の免疫機構の異常により、手・足などの関節が腫れて壊れていく病気です。女性に多く、100~500人に1人が発症すると言われています。関節リウマチの治療は20世紀末から大きく進歩し、現在では「関節破壊を起こさせない」ように早期診断・早期治療を行うのが当たり前になりました。当科でも、抗リウマチ薬に加え、大阪大学の呼吸器・免疫内科で開発された抗IL-6受容体抗体薬「アクテムラ」をはじめとした生物学的製剤やJAK阻害薬などを使い分け、患者さんが病気を苦にせず生活できるよう、医師・看護師・理学療法士など、様々な医療スタッフが連携して支援にあたっています。

膠原病(全身性エリテマトーデス・強皮症・多発性筋炎/皮膚筋炎など)
血管炎(高安動脈炎・巨細胞性動脈炎・結節性多発動脈炎・ANCA関連血管炎など)

これらの病気は、そもそも診断することが難しい病気です。「皮膚の赤みや出血斑がある」「長い間熱が続き、他院で抗生物質をもらって飲んでもよくならない」「最近、ちょっと動くだけでゼーゼー息切れするようになった」という患者さんが、実はこういった免疫の病気だったりすることもあります。これらの病気では間質性肺炎・肺高血圧症など命に関わる肺病変を合併することが多く、当院では肺病変を合併した自己免疫疾患の患者さんを多く診療しています。

不明熱

熱の続く患者さんがみんな免疫の病気を抱えておられるわけではなく、「実は結核でした」「実は肺がんでした」など、他の病気が原因であることも多いです。当院ではこうした患者さんの鑑別診断を進め、適切な治療につなげております。

患者さんへ

当院の内科には、呼吸器疾患・自己免疫疾患の診療を得意とする医師が多く在籍しています。「最近階段を上がる時に息苦しい」「せき・たんが続く」「微熱が続き、体重が減ってきた」などといった症状が続く場合は、お力になれるかと思います。
また、肺非結核性抗酸菌症を合併した自己免疫疾患の患者さんに対しては、専門医が対応いたしますので、ぜひ受診をご検討ください。

ご紹介いただく先生に

当院は大阪府結核予防会が運営しており、抗酸菌感染症の診療を得意としております。結核病棟も備えておりますので、自己免疫疾患を治療中の患者さんが肺結核を発病した場合や、非結核性抗酸菌症を疑った場合は、ぜひ当院へご紹介ください。
また、肺病変を合併した自己免疫疾患や、不明熱の診療にも力を入れております。間質性肺炎のコントロールに難渋する症例や、抗菌薬投与で改善しない肺炎症例など、ご紹介くださいますと幸いです。

担当医紹介

役職 氏名 学会認定、資格等
副院長
診療部長
内科部長
健診部長
松本 智成 日本内科学会認定内科医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本感染症学会認定指導医
日本結核・非結核性抗酸菌症学会認定指導医
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本呼吸器学会認定指導医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
日本リウマチ学会認定リウマチ指導医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
日本アレルギー学会認定指導医
日本医師会認定産業医
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
身体障害者福祉法第15条指定医(免疫疾患)
身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器疾患)
臨床研修指導医講習会終了
緩和ケア研修会-PEACEプロジェクト大阪 2015終了
西岡 紘治
医 員 西岡 紘治 日本内科学会認定内科医
非常勤医師 川上 勝之 日本内科学会認定内科医/総合内科専門医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医/指導医
日本リウマチ財団登録医
日本腎臓学会認定腎臓専門医
身体障害者福祉法第15条による指定医(じん臓機能障害・呼吸機能障害)
難病指定医
非常勤医師 猪頭 英里 日本内科学会認定内科医/総合内科専門医
日本リウマチ学会/指導医
非常勤医師 川田 翔司 日本内科学会認定内科医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医/指導医
難病指定医

外来担当表

内科
(膠原病)
午前 松 本 川 田 猪 頭
松 本
午後 松 本 松 本
(予約制)
西 岡 西 岡
川 上
松 本

*土曜日の内科診療は第2・4土曜日のみです。